ハワイ不動産購入時はエアーライトを含め周辺の建設計画を想像する
建設計画がなくとも、低層のビルが周辺にあって、それ相当の価値の高い場所には、上空のエアーライトを買い取って、高層のビルが建つ可能性があります。都市が密集化するにつれて、海をながめられる好位置は少なくなって、価値が増します。それに伴い、その好位置を見出した開発業者が低層階の上のエアーライトに目をつけるのです。
ワンアラモアナの高級コンドミニアムは、アラモアナの駐車場の上のエアーライトを買い取って建てられました。また、ハレクラ二ホテルの駐車場の上には、パークホテルが建ちました。
当社の管理物件は、多くがワイキキにあるので、ワイキキとカピオラニ通りを頻繫に往復するのですが、首に入所許可証を首から下げた人々が、ワイキキとコンベンションセンターまで往復するのをよく見かけます。もし、コンベンションセンターの上にホテルが建てば、ワイキキから、コンベンションセンターまで歩く必要はなく、便利さゆえに需要が増えてコンベンションセンターも、その上のホテルも稼働率が高くなるだろう、ということが考えられます。残念ながら、ホノルル市には予算が無いので、難しいですが、どこかの開発業者がコンベンションセンターの上にのエアーライトを買い取って建てるという可能性は残されています。
エアーライトのビルの建て方は、ワンアラモアナコンドミニアムやハレクラ二ホテルの駐車場のように現存の建物を利用して頭上に建て増しする方法だけではありません。既存の建物を利用せずに、新しい建物が、隣接の低層階の建物の上空に突き出るように建てたり、両端に建ったビルとビルをつなぐ橋のような空間を低層の建物の上空に建設したりなど、いろいろな可能性があります。ニューヨークやシカゴなどに実際にこのようなエアーライトによるビルが存在します。ハワイも大都市変貌にともない、このようなタイプのエアーライトが将来出現するでしょう。
ハワイでコンドミニアムを購入する場合には、目の前に低層のビルがあるので、安心であるということは言えません。建て直しだけでなく、エアーライトを購入されることによる高層化もありえるのです。よって、建設計画が存在しなくても、エアーライトを含めて周辺の建設の可能性を想像してみることは、ながめを維持するという観点からは必要なことだと思います。
また、ダイレクトオーシャンビューの手前が公園やゴルフ場であっても、それが、ハワイ州やホノルル市の所有であっても、彼らが売りに出す可能があります。実際、住宅地につながる丘や森林を開発して、市が売りに出している土地があります。
よって、どんなにオーシャンビューが確保されそうなハワイ不動産であっても、最終的には、オーシャンフロント以外の土地では、オーシャンビューは保証されないということになります。
SANADAインタ-ナショナル ハワイ不動産売買
プラスセブン不動産
代表取締役社長 : 真田俊彦