ハワイ不動産をローンで購入する場合の注意点
ローンそのものの条件や利子や返済価格などは、ローンオフィサーから、説明を受けることですが、我々不動産会社が最も気を配る点は、購入する不動産が底堅い価値ある物件であるかどうかということです。
たとえば、
1、高層階で素晴らしいオーシャンビューで、角部屋で、屋内洗濯機乾燥機や駐車場つき、ビルにはセキュリティードアがあるコンドミニアム、内装は古い。
2、2階のシティービュー、交通量の激しい通りに面し、屋内洗濯機乾燥機や駐車場は無く、内装はデザイン性の素晴らしい内装、バスルームは正方形のスペースのシャワーのみで、バスタブへの改修へはできない。
実際、両者は同様の価格で売りに出されています。2は、海側に位置するコンドミニアムなのですが、個々の不動産の価値は、異なります。低層階のシティービューでは価値は低く売りにくい物件です。いくら魅力的に改装してあっても、あまり意味はないでしょう。しかも、バスタブへの改修が不可能なシャワールームは、嫌われます。
よって、1の価値が落ちない、売却しやすい物件をすすめることになります。
もし、経済や、金融危機が起こって、ローン返済に滞った場合、ローン残高が、ショートセールの額でまかなう事ができれば問題ありませんが、ローン残高が、上回って売却され完済できなかった場合には、借金がそのまま残ります。債権者は未払いのローン残高の支払い要求を債務者へする権利があります。アメリカ人の場合は、個人の破産手続きで、この借金の返済を逃れることができますが、アメリカに住んでいない日本人はそれができません。よって、日本にいる債務者に請求されることになります。ですが、海外まで借金返済を請求するのか否かは、金融機関次第です。
数万ドルでは、その手間のほうが上回ると判断されて請求されない可能性がありますし、数ミリオンでは、その手間をかけても請求する価値があるので、日本においても請求されることになります。そして、もし、日本の債権者が日本で破産手続きをするならば、この借金から逃れることになります。ただし、手持ちの資産が全くない場合に限られます。日本に不動産や資産がある場合は、それらで清算して、ある程度の借金返済を済ませてからの破産となります。
以上は、最悪のコースですが、将来の売却を考慮しても、売りやすく、価値があるコンドミニアムの購入を検討すべきだと思います。そのためには、ひとつのコンドミニアムに絞るのではなく、複数のコンドミニアムで、売り物件の広さや設備、価格を比較して、それぞれの価値を割り出してください。
SANADAインタ-ナショナル不動産売買
プラスセブン不動産
代表取締役社長 : 真田俊彦