昨今のコンドミニアムの内装事情
デザイン性に大きく遅れをとっていたハワイ不動産ですが、リーマンショック以降の不動産不況 を背景に ここ数年で急速に変化してきてます。 ハワイの不動産市場には、内装の新しいものが目を引くということが顕著になり、 特に市場が停滞するときには、魅力のない内装の物件は売却が難しくなっています。 もちろん、売却は売り値にもよりますが、大幅な値引きが必要であるなら、その分のリフォームをして 売り値設定を高くするという考え方があります。デザイン性があり、工事は迅速に行う 必要があります。
売却が難しいのであるなら、市場が活性化するまで賃貸して待とうということが検討されますが、 賃貸においても内装の良し悪しが影響しますので、 内装の古い物件は大幅な低い賃料設定 をしても取り残されていくことになります。 これまでの賃貸者募集では、内装が古くても安値であれば借り手がつきましたが、古い内装に ある程度の手を加えなければならなかったということを 何回か経験しておりますので、 費用と対価を考慮して、2014年現在は順次、効果のある部分的なリフォームを実行しております。コンドミニアム内装のリフォーム
賃貸目的の投資物件の購入では、いくらで貸せるのかという数字が最も参考になります。 コンドミニアムのグレード、内装や階数、広さなどを総合して家賃は決定されますが、 昨今は不動産価格上昇に伴い、家賃も上昇傾向で、 ビルにセキュリティーがあり、部屋には屋内洗濯機乾燥機があるワイキキの1ベッドルーム、 通常クラスのコンドミニアムでも内装新しさを理由に一ヶ月$2000台の賃料が多くでるようになりました。
部屋が素晴らしい内装であっても、キッチンがコンドミニアム建設当初のものであれば、 大きなマイナスです。古いスタイルのキッチンを傷ひとつ無く保っていてもほとんど有効ではありません。 キッチンの電化製品、キャビネット、キッチンカウンターなどのデザインの進歩は著しく、 10年前のキッチンとは比較にになりません。
次にインパクトがあるのが、バスルームであると思います。 もし、改装に最小限の費用が 好ましいとお考えの場合は、キッチンだけに留めてもいいと思いますが、思い切って大きく 改装なさることをおすすめします。
当社のハワイ不動産管理30年の経験では、 長期契約で間断なく貸すのが 最も利回りが高いと考えています。 ディテールにこだわった改装というものは、 ご入居者に愛着と 満足感を与え、長く、そして大切に住んでもらえる可能性が高いと言えるでしょう。
完璧な改装を望むなら、古いコンドミニアムによくある天井の ポップコーンシーリングも 取り除きましょう。その奥にアスベストが埋め込まれているので、 取り除くには専門の業者に 依頼しますが、シーリングライトなどを施せば、 物件価値が高くなり、さらに快適な空間を 演出できます。新築コンドミニアムのビルの内装
新築のコンドミニアムは、ガラス張りの壁で明るく、天井は高く、ロビーに置く家具も含めて デザインされて、開放的な面持ちです。 凝ったデザインではなく、ただシンプルに新しいものを配置しただけであるのに、新しいというだけで、こんなに すがすがしい気持ちになるのが不思議なくらいです。 設備は、ほぼ昔と変わらないのですが、 今までの古いコンドミニアムの内装はいったい何だったのだろうと疑問に思うほどです。
エレベーターなど、新技術がところどころに取り入れられ、コンピューターに管理される日も想像できます。 また、新築ビルの中のひとつに窓ガラスをつたって水が流れるというデザインがありますが、 ガラスに水滴や水垢がつかないという新技術があってこそでしょう。
今では、ガラス張りのビルは当たり前のように建っていますが、 鏡のような全面反射ガラスの最初のビルは アラワイ運河から隔ててカラカウアに建っているセンチュリーセンターです。 1970年代に完成しました。 当時はとても斬新で、ビルに当たる日差しの反射で、歩行者や近隣の家はまぶしくて耐えられないのではないか、車の運転に悪影響が出るのではないかなど、 今思えば一笑されるような議論が真剣になされていました。 ただ、外側の ガラスの汚れは、ロープで降りて清掃をしなくてはならないところは、 古いままですし、大通り沿いは交通量が多く、ばい煙の悪影響を解決できるのか、 新築ビルには、デザイン性とともに期待したいところです。SANADAインタ-ナショナル不動産売買
プラスセブン不動産
代表取締役社長 : 真田俊彦