ハワイの一戸建ての物件選びの注意点
売却できない家を所有することは大きなリスクがあります。 一生所有しようと考えても、経済状況の変化や、好みが変わって買い替えをしたくなる、ということは誰にでも起こりうることです。 よって、売却できないような物件を購入することは避けたほうがいいでしょう。 これは鉄則です。
売却できない物件とは、大きな欠点がある物件です。
地盤がしっかりしていない物件 割高な家 古さが汚さに見える家 地盤がしっかりとしていない一戸建て 以上は一例ですが、私が、物件見学で見留めた欠点をいくつか挙げておきましょう。
- 内装の古さ
- ゆかの材質に、セラミックの白いタイルと黒い目地が安っぽく見え、病院を思わせる。
- デザイン性の無さ
- 吹き抜けの2階の廊下と階段の手すりが、極細の木材で造られ、体重をかければ、折れてしまいそうなほどに弱々しく見える。 一戸建てにおいて、リビングから見える階段は、 家の豪華なアクセサリーにも成り得ますので、 この部分だけでなく多くの箇所において費用を 節約していると印象付けるでしょう。 慎重にデザインして、建築 材料を吟味すべきだと思います。
- 間取りの欠点
- リビングルームやダイニングルームの中に、アコーディオン カーテンの仕切りがあり、その奥に収納や洗濯機乾燥機などの空間を設けている。これは、狭い家の典型的な配置です。豪華な広い一戸建てにはそぐわない間取りです。収納や洗濯機乾燥機は、専用の部屋を設けるべきです。
- 部屋数が多いにもかかわらず、バスルームの数が少ない場合
- そして、そのバスルームが狭くて古くて暗いなどであれば、確実に敬遠される物件になります。
- ゆかの高い段差
- 高い段差が部屋にある欠点は、あまり見たことがありません。豪華に見せるための数段のステップはよく見ますが、大きな段差は怪我をしたり、危険を感じたりするだけで、豪華さを演出することはありません。デザインのミスでしょう。 段差によって、狭いリビングルームがさらに狭く見えます。天井やゆかの欠点を修正することは一戸建てでは難しいので、理想に合うゆかや天井であることを おすすめします。
- 繊細な部分
- 庭へ通じるサッシやガラス戸の枠です。いわゆる「家の建て付け」の良し悪しを連想させます。 豪華な物件は、美しい木目が見える木材や、重厚なメタルフレームで仕上げてあり、 少なくともペンキで処理してあるようなことはありません。 ここに古さが出ていれば、豪華さにマイナス点となります。
失敗談
当社にはときどき、ハワイの荒地の売却についての問い合わせがあります。
あるハワイ島の土地では、溶岩流の危険性があり、到底売却できないと判断できる土地であったということがありました。 たとえ家を建てれば建物自体の価格でしか売却できない、数十年建っても土地の価値はほとんどない物件でした。 家を建てたとしても、売却できるという保証はどこにもありません。 家を建てることはかえって傷口を広げることになりかねませんので、土地のみで売却するようにすすめました。 かなり低い価格ですが、近隣の相場で売却できましたので、よかったと思います。 ですが、信頼する業者を見つけられずに、辛酸を舐めた土地所有者もいたようです。
以下のサイトは、家を建てる費用を渡したが、資金を持ち逃げされたなどのハワイ島の不動産詐欺の被害者の掲示板です。
http://hiro2010.web.fc2.com/
物件を購入する場合は、面倒であっても、物件を実際に見学し、信頼できる不動産エージェントの意見に耳を傾けてください。 そして、もし、物件に大きな欠点があれば、それを十分理解し、それらの欠点修正の可否なども確認してください。 ですが、基本は、大きな欠点があれば、売却が難しい物件、または、値上がりの期待も価値がほとんど無い物件になってしまう可能性があると理解しましょう。SANADAインタ-ナショナル不動産売買
プラスセブン不動産
代表取締役社長 : 真田俊彦