ハワイ不動産へバックアップオファーを入れたときのマナー
ハワイ不動産にバックアップオファーを入れる場合には、売り手の不動産エージェントと連絡を密に取り、売買が確定するまでは、他の物件は探さないなどの意思表示をする
ことについて書きましたが、必ず、「他の物件は探さない」ということではありません。
希望の条件を全て満たす最高の売り物件にバックアップオファーを入れてたとしても、キャンセルを待っている間に、もっといい売り物件が出てくることがありますし、いつでも、よりよい物件を求めているというのは、買い手の普通の心情です。
よって、もし、バックアップオファーを入れた物件(A)よりも素晴らしい物件(B)を見つけた場合は、素早く買い注文を入れて購入の契約をした場合には、バックアップオファーを入れた物件を断らなくてはなりません。バックアップオファーを入れた物件のキャンセルの連絡がある前に こちらから断るのがマナーです。
その際には、詳細を言わなくても、
「買い手の事情が変わったので」
ということで断ります。
買い手の意思は、既に明確です。
1、現在買い注文を入れている売り物件(B)を購入したい。
2、もし、その買い注文が流れたら、バックアップオファーを入れた物件(A)を購入したい。
ということですので、もし、同時進行で、さらにいい物件(B)に買い注文を入れたときに、最初の売り物件(A)の売買がキャンセルになった場合は、どのようにしたらいいでしょうか。まず、売り手から買い手の不動産エージェントに連絡が来ますので、その際は、買い注文を入れた売り物件(B)の不動産エージェントには正直に話して、購入できる可能性の有無をたずねて早い回答を求めます。その如何によって、バックアップオファーを入れた物件(A)を正式に断るのかどうかを決定します。
売り手と買い手は利害が反するので、弁護士のように、それぞれの側に不動産エージェントがついて協力しているのですが、両者が対戦しているのではありませんので、相手の気を悪くさせることはできません。いつでも、自分が相手であったら、どのように考えるだろうということを念頭において、思いやりを持って行動しなくてはなりません。よって、バックアップオファーを入れた物件(A)の不動産エージェントに正直に事情を話してもいいでしょう。もし、現在の買い注文が(B)却下されたら、また、バックアップオファーを入れた物件(A)の不動産エージェントに連絡をしてキャンセルを待てばいいのです。また、両方とも購入できない段階では、これら2つの売り物件に同時にバックアップオファーを入れてもかまいません。
バックアップオファーという名前の書類はありませんが、買い注文を入れても購入できなかった場合には、その買い注文の書類がバックアップオファーになりますし、買い注文は入れておらず、購入したいと思ったときに既に売買契約されていたという場合には、買い注文の書類を作成し、売り手に渡して、バックアップオファーであるとして提示します。
SANADAインタ-ナショナル不動産売買
プラスセブン不動産
代表取締役社長 : 真田俊彦