全米から見たハワイ不動産の家賃上昇
以下のサイトから、ハワイ不動産の家賃が、2017年1月現在に、どうなっているのか、確認してみましょう。
https://www.zumper.com/blog/rental-price-data
米国全土の100万件を超える空きの賃貸物件のデータを分析し、市場状況を包括的に把握しました。全米の中で人口の高い上位100の都市において、比較しています。
ハワイの家賃額は、11番目に高い家賃となっています。1ベッドルーム平均の家賃額は$1750、2ベッドルーム $2390であり、1年間では、2.9%、7.2%、それぞれ上昇しています。
将来の数字に置き換えますと、その上昇率のすごさを理解できます。このまま上昇した場合、1ベッドルームの10年後には、$2500になり、2ベッドルームでは、5年後で 既に$3400になり、8年後には$4000に達してしまいます。
ただ、ずっと家賃が上昇し続けるというものではないと思います。空き部屋が続くような状況になれば、家賃を下げざるを得ません。
ハワイ不動産売買市場にたとえると、個々の高額の売り物件は、価格を下げることによって売却できますし、高値市場のときには、買い控えがおきて、市場は下落傾向になりますので、市場自体が価格調整をします。よって、家賃も下がることがあると思いますし、高額になったワイキキの賃貸物件は見放されて、郊外の一軒家の人気が高まるということも起きると思います。また、不景気になったり、今、アメリカ本土からハワイに来ている鉄道建設や新築コンドミニアムに携わる多くの人々が帰れば、中心部の家賃は僅かに下がると思います。
今回の調査では、ニューヨークの家賃が下がっています。1ベッドルームと2ベッドルームの価格がそれぞれ9.1%と10.5%下落し、大幅な下落です。ニューヨークはサンフランシスコに首位の座を譲り二番手になっています。ある程度の家賃上昇によって、人々は、適当な低い家賃価格へと移動していくことが、家賃相場下落の最も大きな原因です。
ただ、ホノルルに限って言えば、5パーセントほどの人口上昇がありますので、需要と供給の考え方から言いますと、新規住宅数においても5パーセントの増加をしなくては、家賃が上昇していくことになります。人口流入分の家賃額が上昇するといってもいいかもしれません。
ホノルルの人口流入を押さえる、または、住宅建設に積極的になる以外には、家賃上昇に歯止めをかける決定打はありません。
SANADAインタ-ナショナル不動産売買
プラスセブン不動産
代表取締役社長 : 真田俊彦