観光地の中のハワイ不動産
2016年末にインターナショナルマーケットがリニューアルオープンしています。 ワイキキの街並みが大きく変わって、ハワイ不動産としての価値が大きく上がる期待があったのですが、評判はあまりよくありません。 カラカウアのブランドショップの延長ようで面白くない、コンクリートの壁が増えたなどの声です。 新しいということは魅力がありますが、オールドハワイアンの雰囲気を知っている人々には、評判が悪いのです。
数ブロックほどアラワイ運河方面へ足を運べば、まだ小さな空き地や、薄汚れた低層のアパートが群れていて、まだまだ整備や開発の余地がありますが、全てにおいて、インターナショナルマーケットのような新しすぎるデザインでは、アラモアナショッピングセンターがもうひとつできただけと思われるでしょう。ハワイは、街にセンスがないことと、どのような街にするのか設計図がありません。 特にワイキキは、ビーチから離れれば、ショッピングする人が楽しむだけの場所で、ローカルの人にとっては面白くありません。
皆さんは、オアフ島の裏のハレイワをご存知でしょうか。日本人が入植してさとうきび畑から出発していますが、ショッピングなどができる街は、西部劇にでてくるような町並み、少しカラフルですが、統一感があって、日本人観光客を集めています。日本人は、ガイドブックを片手に歩く姿が昼間には、たくさんみられますが、夜は、かなりひっそりとしていますので、日帰りが多いのでしょう。ですが、海辺のレストランは盛況で本格的なパシフィックリムの料理をサービスしていました。ヤシの木と緑の丘に囲まれた公園と海のながめは、まさしく、ハワイのノスタルジーを感じられます。
また、ハレイワが素晴らしいのは、冬には、サーファーたちでにぎわうことです。交通渋滞には閉口しますが、海のながめを見ながらのドライブですので、ストレスはありません。そして、近くにはジャングルに大きな公園を配置したようなワイメア渓谷があります。ワイメア渓谷には、小さな滝がありますが、素晴らしい景色と原生林、数万年前の空気と思わせるほどのきれいな空気があって、訪れる観光客を元気にさせます。
整備されたワイメア渓谷
では、もし、ワイキキの観光客がワイメア渓谷のような山の自然に触れようと思えば、どこに行くでしょうか。マノア渓谷ですが、マノアは観光化はされていますが、歩きにくいトレイルで、家族で楽しめるような娯楽にはなりません。空気も景色も整備具合も、ワイメア渓谷に負けています。このマノア渓谷のふもとには、Top Treeという名前で、昼だけオープンしているレストランがあります。夜もオープンして、ポリネシアン文化センターのようなフラダンスショーイングなどを行うディナーを計画したのですが、マノア住民の反対によって実現しませんでした。車の往来がうるさくなる、治安が心配であるなどが断る理由でした。これは、2016年のニュースにありました。積極的に観光のために実行して、弊害があれば、その弊害を取り除く努力をすべきです。 これでは、カジノが出来ることもないでしょう。ハレイワやカジノ法案が通りそうな日本を見習うべきだと思います。
観光地に住む我々は、観光に寄与することによって得られる多大な恩恵を忘れてはならないと思っています。観光によってハワイの人気が高まれば、ハワイ全体が潤います。ハワイが潤えば、ハワイ不動産にもその恩恵はやってくるのです。よって、新大統領に有利な不動産の政策を求めるよりも、まずは、自分たちが何をすべきかを考察して実行し、もし、少しの犠牲も払わないというのであればハワイに住む権利はないと思います。SANADAインタ-ナショナル不動産売買
プラスセブン不動産
代表取締役社長 : 真田俊彦
