一戸建て地区の集会とは
ハワイには、コンドミニアムのような共同のスイミングプールやテニスコート、子供の遊び場を設置している住宅地域があります。
公民館のような集会所があれば、地域の美観や環境の向上を図るために、住人が集まります。
議題を話し合い、挙手によって決定し、会計報告も行われます。
地域でセキュリティーガードマンを雇っている場合や、共同所有地があれば、それらの費用の分担を決めたり、道路が舗装されるなどのときには、
市から課金され、その支払いについての情報交換なども行われます。
一戸建てを購入して、どんな人が周辺に住んでいるのかを知るには、集会に参加するのが近道です。
日本人を見つけて仲良くなった人もいらっしゃいます。
ハワイ滞在の折には、家を訪ねあう仲になったということです。
また、我々不動産業者も日本にお住まいの所有者に変わって立ち会うことがあります。
ある地区の集会では、一戸建てと空き地を展示場にしたいという日本人へ、非難決議がされ、実際、その日本人は、その地区に買い占めていた数多くの豪邸を手放して、その地域から出て行く決断をしました。
2014年には、彼の家々が改装や手直し後に売りに出され、テレビのニュースにもなっていました。
一戸建ての所有者の集まりは大きなものばかりではありません。
数軒の小さな地区のコミュニティーもあります。この集会では、皆、顔なじみです。
コンドミニアム組合のように一戸建ての組合も管理会社と契約し、 その会社から担当の1人が、ミーティングに参加し、議事録を書いていました。
このときの議題は、「排水の問題」と、「セキュリティーの強化」でした。
山にある住宅地ですぐ上の家から池の入れ替える水が排水溝から溢れる という被害でした。
1軒に起こる被害ですが、皆で弁護士を雇い、対応してもらいますので、1軒で対応するよりも心強いものです。
セキュリティー強化については、この地区入り口にあるセキュリティーゲートの暗証番号を定期的に変えるということと、
不審者の判別を簡単にするために、住人が知らない誰かを滞在させるときには、お互いに知らせあう というものでした。
セキュリティー会社に替わってお互いが近所を見張るシステムとし、セキュリティー会社との契約費用を節約しました。
管理会社から派遣されて立ち会った担当の人もアイデアを出して協力し、 問題を解決していき、
近隣同士の信頼関係を築いていきます。
理想的な近所づきあいを目に見える形にしたのが、小さな地区の所有者組合かもしれません。
SANADAインタ-ナショナル不動産売買
プラスセブン不動産
代表取締役社長 : 真田俊彦