ハワイ不動産、売却時の価格設定
物件を売却しようと決心なさった物件所有者に、
「今なら50万ドルですね。」
と申しあげますと、
「いつものあれは、40万ドルぐらいで来ているんですけれど・・・・・。」
という返答です。 アセスメント(固定資産税額の前提となる不動産評価額)の通知のことですが、 その数字と、売却される価格とは別です。 不動産評価額と相場に大きな開きがある時期がありますので、 最近の売買履歴を確認して、売り出し価格をご設定ください。
一般には、不動産市場活況の時には差が大きく、低迷時期にはほぼ同じ価格となることがありますので、景気と不動産市場の動向を不動産エージェントから情報を得て、さらに価格設定を見直してください。
ですが、不況、活況にかかわらず、時期を選ばない売れ筋物件というのが存在します。
それは、高層階でながめがいい、角部屋、内装がいい、広い、設備が整って(屋内洗濯機乾燥機や駐車場、セキュリティーがある)などですと、不動産市場の低迷期でも価格によっては、複数の買い注文が同時にはいることがあります。売りに出して、すぐに起きた出来事であれば、売り出し価格が安すぎたかもしれません。ですが、もっと高くすることができます。売買を中止し、高値設定で再度、売りに出します。当社の場合、再度売りに出す際には、売買中止前に買い注文を入れた買い手には、 「この価格で再度、売りに出す」 と正直に伝えます。そして、調整した価格での買いをもう一度検討してもらいます。そしてそれらの反応も判断材料としています。買い手の買い注文に応じてしまえば、売り値の変更はできませんし、既にフルプライス(売り値と同額)以上で買い注文を入れた買い手によっては、クレームがあることも予想されますので慎重に対応します。
ただ、高値設定によって、市場から敬遠されないためには、考慮すべきことがあります。 シーズンによっては、まだ活発に動く市場であるかどうか、 売れ筋物件を維持できる可能性、 そして、価格の上げ幅も慎重に設定する必要があるでしょう。
以上の売却の流れは、「市場の反応を見てから判断する」という行為に当たります。 不動産売買は、大きな利益の差がでますので、 売り手の利益確保優先で不動産エージェントは動いていますし、売り手は市場を精査して納得した価格、後悔のないような売り方を試みてください。
SANADAインタ-ナショナル不動産売買
プラスセブン不動産
代表取締役社長 : 真田俊彦