ハワイ不動産 入居者の追い出し

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ハワイ不動産を賃貸物件として貸し出し、入居者を追い出すということになった場合、家賃を支払わない理由が主ですが、家賃が1週間ほど遅れた段階で、裁判所による手続きを始めて、預かった一ヶ月分の家賃を返還しないようにすれば、損をせずに入居者を追い出すことができます。よって、日本のように不動産を賃貸に出したら入居者に出て行ってもらうのが難しい、追い出すことで、空き部屋期間が生じるなどの心配は無用です。

ハワイの海

ハワイ不動産 入居者の追い出し

あるコンドミニアムに足を運びますと、セキュリティードアの前に荷物が山積みになったままで、誰かが運んでいる様子もなく、見張りもいませんので、近くのセキュリティーガードマンに
「引越しですか?」
とたずねると、
「エビクション(追い出し)」
という返答でした。追い出しのことを賃貸用語では、エビクションと言います。ハワイでは、入居者を強制執行のように追い出すことができます。裁判所には入居者を追い出すために手配をしてくれる人々のリストがあり、その中から、適当に選んでたのめば、彼らが入居者を追い出します。
裁判所では、裁判を行うのではなく、単なる書類の手続きであって、裁判が行われるのではありません。ですが、裁判日時は記載されていますし、裁判手続きにはいることは、入居者に知らされます。知らせるべき手段も定まった方法で行われます。これは、入居者に知らせようとするものですが、結果的に入居者が知りえたかどうかは問題ではないようです。要は、手続きをする側が裁判所の指示通りにすればいいだけです。家賃不払いなどの入居者の事情や抗弁などができる体制や機会は全く無く、貸す側が「エビクション」を決断して裁判所で手続きを開始すれば、2週間から3週間ほどで物理的な追い出しが完了してしまいます。
入居者を追い出すという理由の多くは、また貸しや家賃を支払わない場合だと思いますが、預かった一ヶ月分のデポジットを返還しないようにすれば、損をせずに入居者を追い出すことができます。よって、日本のように不動産を賃貸に出したら入居者に出て行ってもらうのが難しい、追い出すことで、空き部屋期間が生じるなどの心配は無用です。 賃貸契約書には遅れた場合の利子について言及してあるのが通常ですが、それとは別に、家賃が1週間ほど遅れた段階で、裁判所による手続きを始めるべきだと思っています。当社では、まだ経験がありませんが、手続きをすすめていても、取り下げることは簡単です。入居者を信頼していても、いくら入居者と関係がよくても、心を鬼にして物件所有者のために行わなくてはならないことがあります。また、ハワイの賃貸における居住権は賃貸契約書に基づくだけの権利で、重いものではありませんので仕方がありません。
当社では、病気になって医療費の膨大さから家賃が支払えなくなった、または、働けなくなったということでの賃貸契約解消についてのおたずねを頂戴したことがあります。オバマケアのシステムを知らない人や英語が不得手であるということで、手続きを怠ったために医療保険に入っていなかったことが原因でした。不動産会社は入居者の医療保険までは、お世話しないのですが、国が国民に参加を要求するシステムには多くの場合、日本語のサポートがありますし、医療保険に入らなければ、確定申告の際に罰金を課せられる可能性があることなどを知っておくべきでしょう。そして、賃貸物件をダウンサイズにする場合や、ローインカムハウジング(低所得者への賃貸物件)については、その情報を入居者へ不動産会社が提供することは必要なことでしょう。
SANADAインタ-ナショナル不動産売買
プラスセブン不動産            
代表取締役社長 : 真田俊彦      

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