ハワイ不動産売り物件の一部家具つき
ハワイ不動産の売り物件は、全く家具がないと記されていてる場合と、一部家具つきがあります。
全く家具がついていない場合でも、キッチンには、アプライアンス(冷蔵庫、電子レンジ、電気コンロ)や、カーテン、ライト(電灯)は付随しています。一部家具つきは、それに加えて、いくつかの家具が設置されています。
もし、真剣に買うと検討している売り物件が、一部家具つきで売りに出されていたら、どの家具や電気製品がつくのかを確認します。
通常は、買い注文を入れたあとに、どの家具がつくのかというリストを 売り手よりもらうことになっていますが、買い注文を入れる前の段階で確認してもかまいません。
リストをもらった段階で、安価な傷んだ家具のみだけだったために、買い手が大きく落胆したということがありました。そして、追い討ちをかけるように、インスペクション(物件の詳細調査)の段階で、いくつかの不具合が見つかったために売買がキャンセルになりました。
まず、ワイキキの古い物件は、管理が行き届いていませんと、不具合がでてきます。たとえば、そのときには、ガスが引いてあるコンドミニアムだったのですが、ガスは点火しませんでした。大型テレビは設置されていましたが、壊れているようで作動しません。他の配線で確認してテレビが壊れていないことが判明したのですが、もし、壊れていなければ売り手が持って行くので、買い手には渡さないということでした。変わって、時代遅れの大きなスピーカーは置いていき、外したスピーカーによる天井の傷や、埋め込んだスピーカーの電気コードによって損傷したじゅうたんも、そのままにしていくということでした。今は、昔のオーディオシステムなど場所を占めるだけで何の役にも立ちません。その広いリビングルームにふさわしい家具やテレビは撤去し、使えない大型ゴミを残していき、それによる損傷も補修しないということでした。
家具の価格はピンきりなのですが、大型テレビは、購入しても数千ドル、いくつもあるスピーカーの廃棄にはお金はかかりませんし、損傷箇所の補修にかかる費用も大したことがないでしょう。しかし、買い手の売り手に対する思いやりがないばかりか、手間をかけさせることへの何の配慮もないという売り物件に、買い手は、すっかり購入熱が冷めて、キャンセルしたのです。
きっと、他にももっと落胆するようなことがあるだろうという推察もできます。
一部家具がついているという場合には、購入する前に確認してみることは重要なことだと思いましたし、「一部家具つき」の中身を精査する必要があります。物件自体には遜色はなくとも、廃棄処分に値するような家具を残していくなどの配慮が欠ける対応があれば、買い手をひどく落胆させるものだからです。そして、反対の売り手の不動産エージェントになったときには、買い手の気持ちを考えて、売り手に最適なアドバイスをするのも、大切であると痛感しています。
SANADAインタ-ナショナル不動産売買
プラスセブン不動産
代表取締役社長 : 真田俊彦