ハワイ不動産、一戸建ての傾斜地の土台
ハワイの一戸建ての土台は、掘り下げて、砂利を敷き、コンクリートの土台を築くというのが一般的です。
平地では、全く問題ありませんが、ハワイは土地が狭く、坂や山に家がありますと、普通の土台では、必要な役割ができません。
傾斜地の土台は、坂に平坦なスペースを作るために、数種類の土台が検討されます。
盛り土
切土
切土と盛土の混在
以上の中で、最も土台がしっかりとしているのは切土です。切土は坂の土地を段々に削って土台を埋め込むのですが、欠点があるとすれば、削ることによって低くなりますので、コンクリートの土台を周辺よりも高くしなくてはならないということがあるかもしれません。
切土と盛土の混在は、削った土地の先に土を足すことによって、平坦な土地を作ります。坂が急な土地では、この併用方式を採用するのが一般的です。削った土地には、厚いコンクリートで土留めをして崖を造ったりしますが、あまり背が高い崖が家のとなりにありますと、安全性は低くなります。
一方、盛り土だけの場合は、土を足すだけで平坦なスペースを作ります。これが、最も弱い土台に考えられています。
盛り土には圧力をかけるのですが、いくら圧力をかけても所詮、一時的な圧力であるので、雨が降れば土は流れてしまいます。
よって、盛り土を部コンクリートで固める必要がありますし、土台のコンクリートが盛り土の下の土地まで届いていない場合は、土台は弱いものになります。理想としては、オリジナルの土地深くに基礎が埋まっていることです。
そうでなければ、家が傾いたり、坂下のほうへ、家がずれるということが起きます。
当社で一戸建ての売買をする際には、まず最初は、家の周辺を見て回ります。よく見ますと、この3種類を見分けられます。
コンクリートと土との間に隙間があれば、土が流れたと考えられますし、南側が傾斜の場合にはスイミングプールのデッキに坂方面と平行のヒビの補修が何本もあったりします。
坂の下方向へスイミングプールが引っ張られた、または、落ちている可能性がありました。
スイミングプールデッキにヒビがはいれば、当然、スイミングプールの中にもヒビがはいり、水漏れを起すということになります。
ひどい場合には、家の中の壁にもヒビを見留めることがあります。
また、もし、トーチが庭にあれば、そこまでのガス管にヒビがはいるかもしれませんし、スプリンクラーのラインにもヒビがはいって、水漏れを起こし、多額の水道料金の請求が来たりします。
ただ、オアフ島のいい点は、多くの山や丘は、軟弱地盤ではなく、火山の噴石からできた岩の土台が多いので、岩の土台に届けば、かなりしっかりした基礎が築けます。
とは言え、素人には判断が難しいので、売り家を見て回る際には、不動産エージェントの意見を十分に聞くことをおすすめします。
SANADAインタ-ナショナル不動産売買
プラスセブン不動産
代表取締役社長 : 真田俊彦