ハワイ商業物件の家賃とその影響
昨今は、ワイキキから離れた島の裏も観光スポットです。カイルアやハレイワが、人気があり、その地域のバケーションレンタルや日貸しも儲かっていると思います。ハワイ全土で、不動産の売買が活発であるのは、そのような理由もあるでしょう。
それは、ホテルだけでなく、いろいろな宿泊先の選択肢が出てきたので、ハワイのリピーターが来やすくなり、ハワイへ幾度と足を運べば、いつものワイキキだけでは飽き足らなくなったのかもしれません。また、ワイキキ自体が面白くなくなったということがあると思います。
インターナショナルマーケットは、アラモアナショッピングセンターと、あまり変わりは無く、周辺には古きよきハワイの雰囲気は微塵もありません。そのようになったのは、ワイキキの商業物件が近代化や改築されて、家賃が高額になりすぎたからです。ハワイらしいみやげ物店が姿を消し、高級ブランドや資金がたっぷりあるファーストフード店が堂々としています。そのような繁華街は、もうハワイの特色がない、単なる大都市のショッピング街です。
将来、ローカルの住人だけでなく観光客も、ワイキキから足が遠のくのは、もっと顕著になると思います。そして、同時に、ハワイ全土が観光地化するのがいいでしょう。島の裏の自然が失われて、開発されることには反対ですが、整備されて観光化されるのは、歓迎です。我々、ローカルの住人もハワイ全土を楽しめるようになるからです。
ところで、ワイキキだけでなく、ハワイ全土で、家賃は高額であり、下げる傾向にはありません。住居用の家賃が下がっているのですから、オフィスの家賃も下げて、空きがないように家賃を下げるべきでしょう。
2018年3月のオフィスの空き部屋率は、数パーセント上昇して、オアフ島全体では15％、ハワイ州全体では13％です。
オアフ島で空き部屋率が最も高いのは、ホノルルダウンタウンで、空室率は18％です。これは、不思議なことです。現在の景気がいいのであるなら、ビジネスが集中しているダウンタウンでは、オフォスが足りないくらいでなくてはならないはずです。ダウンタウンが最も家賃が高いので、それを避けて、周辺にオフィスを借りているのかもしれませんが、このような心境は、既にビジネスが後ろ向きです。ビジネスを後ろ向きにさせるのは、高額な家賃に他なりません。新しいビジネスが進出できるよう、オフィスだけでなく、先のワイキキでも、家賃が下がる工夫は無いのかと考えてしまいます。
SANADAインタ-ナショナル ハワイ不動産 売買
プラスセブン不動産
代表取締役社長 : 真田俊彦
