ハワコンドミニアムのスプリンクラー
昨年のマルコポーロマンション火災で住人に死者を出し、ホノルルの歴史の中で最大の高層火災となりました。
ホノルル市議会で法案が提出されましたが、スプリンクラーの設置を強制していません。代替案は、自分のコンドミニアムのユニットに個別にスプリンクラーを設置する、または、コンドミニアムの廊下全体にスプリンクラーを配置するという選択です。自分のコンドミニアムのユニットに個別にスプリンクラーを設置する場合には、8000ドルから22,000ドルかかり、コンドミニアム全体の廊下に設置する場合には、5000ドル〜10,000ドルです。
しかし、コンドミニアムの所有者の多くが、法案に反対しています。それは、コストが高価であれば、不動産を失うことになるかもしれないからです。
マルコポーロの火災の調査が終わっても、消防当局は、火災の原因を特定していません。放火ではないことは判明しているそうです。最も大きな問題は、火災によって、多くのユニットに損害が発生しました。黒い煙による上階の損害だけでなく、消火の際の水、それも黒い水が、相当階下まで到達したということです。もし、ビル全体にスプリンクラーがあったなら、火災は1つのユニットに留まっていた可能性を示唆しています。
ホノルル消防当局は、スプリンクラーシステムを持たないコンドミニアムは、オアフ島には、約300あると推定しています。
強制となるのか否かは、注目されるところです。
2018年4月、ホノルル市長のコールドウェル氏Caldwellは、「政府が人々に費用を一部負担する法案を通すのは簡単だ。しかし、厳しい法案を通す勇気を持とう」
("It is easy to pass incentive bills that help people with the cost to retrofit their high rise apartment units,"But let’s have the courage to also pass the tough stuff.")
と発言しています。よって、スプリンクラー設置は強制、そして、全額負担である可能性もでてきています。ホノルル市は、鉄道建設に税金をつぎ込むので、余裕はないようです。
SANADAインタ-ナショナル不動産売買
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代表取締役社長 : 真田俊彦