ハワイ不動産と観光産業動向2016
ハワイへ訪れる観光客の数や、ハワイで彼らが支出した金額は、ともに増加して、2016年は最高記録を樹立していますので、順調に伸びていると言えます。
2016年にハワイ州を訪れた観光客は894万人で、そのうちのオアフ島へは560万人、2.3パーセント増ですが、彼らの落とした資金は減っています。$15.6 billionで、2015年より1%減ということですので、ハワイには来たが、2015年度よりも贅沢はしないで、安く楽しもうとしていると言えます。よって、AirBnBなども、流行る時代なのでしょう。
マウイ島、カウアイ島、ハワイ島の観光客も増えていますし、その数字も発表されていますが、興味深いのは、どの程度出費しているかという平均支出です。計算しますと、オアフ島の観光客の落とした資金は、1人平均$1303です。
変わって、マウイ島では、1人平均$1730で、カウアイ島は$1333、ハワイ島は$1354ですので、オアフ島よりも少しリッチな観光客が他の島を訪れていますし、オアフ島ではレンタカーを借りる必要がないので、支出が低いのかもしれません。
また、日本人はオアフ島に最も訪れていますが、言葉の問題や便利さ、休暇の短さゆえだと思います。ワイキキのベンチで長く休んでいると、入れ替わる立ち代り座るとなりの人が、
「あー疲れた」「あっ、どっこいしょ」
などと言うので、ワイキキは外国のような気がしない言って笑っていた人がいました。そのようにワイキキには、日本人は溢れていますが、他の島に行きますと、全旅程を通して、日本人を全くみかけないということがありますので、日本人にとっては、他のハワイの島は、開拓の余地があるということですし、他の島からの日本人への呼び込みが足りないと思います。
また、航空機の到着便による観光客は、3.1%増でしたが、クルーズ船による到着は減少したということで、超リッチで時間的余裕のある観光客は増えていないということです。
超リッチな人々に提供するような娯楽はハワイにはありませんので、当然かもしれません。裕福な客層が増えれば、超高級コンドミニアムもハワイの豪邸もどんどん売れると思いますが、ハワイの不動産業者のもくろみだと言われそうですね。
SANADAインタ-ナショナル不動産売買
プラスセブン不動産
代表取締役社長 : 真田俊彦