ワイキキの新ビル計画2018
ワイキキに久しぶりの新築コンドミニアムの計画が発表されました。パシフィックビジネスニュース(4/10,2018)が、報道しています。
まだ、市の許可を取得していませんが、完成するなら、新しい試みのコンドミニアムとなります。
場所は、ワイキキの中央で、今は、フードパントリーとランチワゴンがあり、そのうしろが低層アパートの広い一角です。クヒオ通り側は、高層建築が許可されていますが、そのうしろは低層アパートのゾーニングですので、アパートは改装されるだけです。新しい高層タワーと改装された低層アパートが2021年に出現します。
高層タワーのクヒオ通り側には、センスのいい小売店舗が入店できるようなビルで、クヒオ通りを見下ろすように2階のテラスには、おしゃれなレストランがあるという計画です。そして、ビルの中には食料品店もあるそうですが、フードパントリーが入店するかどうかには、触れられていません。現在のフードパントリーは、撤去されるとのことです。ワイキキの中央からフードパントリーがなくなれば、新たな食料品店が開店する2021年までは、観光客にも不便になります。インターナショナルマーケットに1軒、日系の小さなマーケットがはいっていますが、十分ではないので、人々は、ワイキキの西のフードパントリーやアラモアナまで足を運ばなくてはならなくなります。
そして、ビルの店舗部分の上、住居部分は、ステュディオから3ベッドルームであり、高層ビルの低い階と、低層アパートを合わせた89ユニットは、レンタル物件となります。レンタル物件となることが、新しい試みです。独身では、$ 58,640以下、夫婦の場合には$ 66,960以下の収入の人々に貸しだされます。
家賃にもよりますが、ワイキキの中央には、適当なレンタル物件が少ないので、それらが増えることは、ワイキキで働く人たちの大きな助けになるでしょう。しかし、ワイキキでユニットを貸し出す不動産会社や、レンタル物件を所有する不動産投資家には強敵となるでしょう。新築コンドミニアムのレンタルが注目されることは、間違いないことですので、その家賃の相場が、基準となって、古いビルのレンタル物件の家賃が、調整されかねないからです。下落幅が大きければ、投資家の大きな打撃となるでしょう。ただでさえ、家賃相場が下落している昨今ですから、痛手になるかもしれません。ソーラーシステムを導入するなど、ビル管理費を下げる工夫を 今から検討し、利回りを確保できるような投資環境になることを期待します。
さて、これから、このコンドミニアムを購入しようとする投資家にとっては、どうでしょうか。この新築ビルは、ホテルコンドミニアムではありません。純粋な住居コンドミニアムの新築計画で、低層にアフォーダブルを備えているということは、決してラグジュアリーではありませんが、現在の相場、新築コンドミニアムの適正価格で売りに出されるはずですので、分譲の購入申し込みは、さぞや殺到することでしょう。ハワイ不動産の投資家に最も望まれるタイプの新築コンドミニアムになると思います。
なぜかと言いますと、高額な昨今の新築コンドミニアムでは、高額であるがゆえに、価格が下落したり、欠陥であった場合のリスクが大きいのですが、もし、新築コンドミニアムが適正価格で売りに出されれば、リスクが少なく、値上がりさえ期待できるからです。しかも、位置がワイキキであるのか否かで、ハワイ不動産としての価値が随分違ってくるとも言えるからです。
SANADAインタ-ナショナル ハワイ不動産売買
プラスセブン不動産
代表取締役社長 : 真田俊彦